REAL TIME

ある日…ついに限界が来た。

向かう先は、もちろん葛西ちゃんの所


「葛西ちゃーん」


(葛西ちゃん)『あー…今日は自販機で

ココア買ったろか?』


相変わらず、この人はウチの第一声か表情だけで

何が言いたいのか分かるみたい。


「うん!ありがとう」

そう言って自販機に移動した。


『まぁ言いたいこと何か分かってんねんけど

どーする?違う話でもする?』


「じゃあ、もうすぐ短大の面接あるわー」


『その言い方、大丈夫なんやろ』


「まぁね」


『じゃあ結果だけまた教えて』


「おっけー!」


『そろそろ本題いく?』


「いいかなー?」


『そのつもりやってんから~どぉぞ』


「神楽先生に会いたい」


『ずっと会ってないんか?』


「ずっと会ってないよ…

最近それを紛らわすかの様に

遊んだりバイトしたりしてる」


『そっかー。なんか来年からもっと

もしかしたら忙しくならはるかもな~』


「そうなん!?」


『また決まったら教えるわ』


「うん。」


『どうしたらええもんかねー?

面接まで引っ張ったらあかんで?』


「切り替えるつもりやけど
 
神楽先生に会いたい

顔みたら話せへんくなるけど

会いたいねんな~」


『じゃあ俺もなんか方法あるか探しとくわ!』


「お願いします。」


『今日はバイトちゃうんかー?』


「今日は休み!週末は絶対入ってるけど

面接練習もあるし平日は控えめにしてる」


『えらいな!もうすぐかー!』


「なんでも、はやいよなー」


『まぁ元気出して生活してくれよ! 

西上の顔、見るのもカウントダウン

始まってるんやし

せめて笑顔の方がええわ!』


「でもさ、こんな話をちゃんとできる人

あんまおらんねんなー」


『あ、そっか!むず!

俺そのモードの時の顔

あんま見たくないねんけどな』


「そんなん言わんといて欲しいわ」 


『まぁまたそのうち、幸せな顔に

させたるからな?待っとけ!

それまでは元気に過ごしてくれ』


「はーい!」


『じゃあ、今日は帰れ!寒いやん?』


「うん、寒い!帰るわ!ありがとう」


そう言って帰った。


面接も、もうすぐ…頑張ろ!


リアルタイム…足跡が最近ほんまにない…


でも一応...


"もうすぐ短大の面接!

大丈夫やろうけど、神楽先生に会いた過ぎて

その他がほんまにどうでも良くなってきた…"


そう呟いた。


めっちゃ会いたいのに

なんにも接点がない…

もしかして、このまま一生会えへんのかな?

とか悪いことばっかり考えてしまう。


そうして数日経ち週末になった。

夕方からバイトに向かった。

バイトも慣れてきて従業員同士で

ワイワイできるようにもなった。

たまにカラオケに行ったりとか

するぐらい仲良くなった。


週末で、この日は忙しかった。


いつも通りお客さんが来て案内

料理提供などバタバタしていると

またお客さんが来ての繰り返し


また新しいお客さんが来たので入り口に向かうと

神楽先生と葛西ちゃんが立っていた。


「え…」


(葛西ちゃん)『来たでー!』


(神楽先生)『いらっしゃいませ言うてよ』


「あ、いらっしゃいませ」


思考が追い付かなかった。

目の前にずっと会いたかった人が立ってる

今自分がしやなアカンことが分からなくなる。

しかもこの状況で色々込み上げてきて

涙出そうになるし

でも、そこでいつもフォローしてくれるのが

葛西ちゃん!


(葛西ちゃん)『さぁさぁ、案内してよ!

西上の働いてるとこ見にきてんから~』

と神楽先生に背を向けるように

くるっとしてくれた。