「3年なったらわかるんかなーこの気持ち…
ウチもみんなとは一緒に帰らんとこって
思っててんけど!」
(ケンスケ)『なんやろなー?帰らん方が良い気する』
(イサム)『なんでやろ?
俺もほんまは3人で帰ったりした方が
最後まで部活な感じするんかもやけど
今日は違うねんなー
一緒にいたらアカン気する』
そう言って上を向いた。
「また泣きそうになってるやん!
そう言うことやろ!
顔見せやんといて!早よ帰って」
(ケンスケ)『言い方冷たいなー
俺も今日は空が綺麗やし上見て帰るわー』
「お疲れ様!3年間ありがとうな」
(イサム)『やめろって!そう言うの無しにしよ!
分かってるから!』
(ケンスケ)『もうやめよ?マジでアカンで?
西上もありがとうな?』
「あー!ほんまや!やばい!これやめよ!
うわー、どんどん溢れてくる…
なんなんこれ…」
3人で上を向きながら言い合ってた。
笑ってるけど、涙がどんどん出てくる。
なんなんこの感覚。
部活最高やん!
(葛西ちゃん)『おかしなやつらおる思ったら
何してんねん!』
「いま、やめて!葛西ちゃんでもアカン!
ケンスケもイサムも早よ帰って!」
(イサム)『じゃあ俺から帰る!!お疲れ様!
3年間ありがとうな~!』
そう言って歩き出した。
(ケンスケ)『やめろってまじで!
イサムも西上も3年間ありがとうな!』
「もうやめよーや!ほんまにお疲れ様!
ばいばーい!」
そう言って別々に帰っていった。
(葛西ちゃん)『どういう状態?』
葛西ちゃんの顔を見る…
『あー!お前ら3人とも正面見たら
涙出てくるから上見てたん?
端から見たらヤバイで!帰ろ!』
「葛西ちゃーん!」
そう言い、葛西ちゃんの真横に行く。
『なんやねん!お!初めて俺に甘えてみるか?』
「んな訳ないやん!」
『受け入れる準備したのに!』
そんな会話をしながら葛西ちゃんの車に乗り込む
「ってか、なんなん!あの2人さ
涙出るからな?やめよ!言うてんのに
3年間ありがとう!とか言うねん
始めたのはウチやけどさ…」
『泣き笑いやめて!感情ぐちゃぐちゃ!
俺、西上の泣いてるとこ
深夜徘徊と神楽先生の異動と今日やな!
あんま泣かんけど、泣いたら止まらんからなー
はよ涙しまって!俺しまったから!』
「うん!しまうな?」
しばらく無言が続いた。
『部活終わってもーたな』
「せやなー!ついに終わりかー
卒業するだけの学校やなー」
『なんかその言い方よろしくないなー』
「神楽先生おらんし、唯一の部活も無くなったら
なんかなー?」
『残りはおもっきり学生生活楽しむだけや!』
「それしかないな!」
『じゃあ、1個面白い提案あるねんけど』
「なに?」
『もうすぐなー?職員らの忘年会あんねん
俺、早く出るからカラオケでも行くかー?』
「青春やなー!」
『こんな提案する教師終わってるわー』
「親友やからええねん」
『じゃあ当日連絡待っててな?』
「うん」
『まだしんみりする?』
「もちろん!引きずり続けるけど
高2が絶頂期で高3からウチのグラフ下がってる」
『あー、またそんなん言うんやな
俺おったのに!』
「葛西ちゃんがいて、神楽先生もいての時が
一番楽しかったなー!
あ、今日さ、負けた瞬間なー
走馬灯みたいに1年から記憶が再生されたわ」
『ヤバイなー!でもほんまに3年間頑張ってんなー
色んな先生から西上の話し聞くけど
最初一番やめそうなやつやったんやろ?』
「たぶん、そう思われてもおかしくなかったかな」
