REAL TIME


『毎回お決まりのパターンやからなー』


「みんなが意地悪するから逃げるんですよ」


『もうそんなんも無くなんぞー?』


「あーまた悲しいこと言うんですね」


『ごめん!俺、みんなが引退の時

どんな感情なるんやろー』


「ウチの予想は、国坂先生は頑張ったって

言うてくれてて、その横で葛西先生が

号泣してると思います。」


『俺も涙くらい出るけど?』


「ウチらの引退では泣いてくれないでしょ」


『わからんでー?初めて3年間

きっちり見たメンバーやで?

色々思い入れもあるんやでー?

そう思ったらわからんやん?』


「ちょっとくらい感情崩して

欲しいですけどねー?」


『まぁ泣くことはないと思う!

ってか想像しやんようにしてるから!』


「ウチも想像しやんときますね!」


『うん!あー良かった!

西上と色々ちゃんと話せて!

今まで選手らばっかでごめんなー!

間に合う時に言うてくれてありがとうって

葛西先生にも後でお礼言うとくわ!』


「ウチも言うときますねー!」


『じゃあ俺、本部席戻るから

みんなにも帰る準備できたら 

各自解散させたって!

多分、葛西先生も声掛けすると思うけど

一応言うとくわー!』


「わかりました!ありがとうございました」


そう言って選手らの元へ行く。

神楽先生のチームは一回戦で負けた。

ちょっとホッとしてる… 

当たってしまったら色々みんなも

思うことあるかもやし

多分これで良かったと思う!


「ケンスケー!帰るー?」


(ケンスケ)『国坂先生なんか言うてた?』


「もう帰って良いらしいで!

あ、でも葛西ちゃん来るかも!」


(イサム)『じゃあ葛西先生待つ?』


「ほら、本部席おらんもん!」


(葛西ちゃん)『誰探してるー?もしかして俺か?』


「せいかーい!」


(葛西ちゃん)『やっぱりなー!

みんなおつかれさん!まだみんなと

部活できるなー!

また次に向けて練習頑張ろな!

今日は帰ってええぞ!

家帰って体ケアしてしっかり寝ろよ!』


(サッカー部)『はい!』


(葛西ちゃん)『あ、西上!お前は本部の手伝い

最後して欲しいから残れよー』


「はい」

あ、なんかあるなこれ…

ホームグラウンドでもないのに

手伝いってなに?

そう思った。


(ケンスケ)『じゃあ俺ら先帰るわ!

また1週間よろしくなー!』


「みんなしっかり休んでや!

今日のみんな最高やったで!

雰囲気もプレーもな!」


(イサム)『おう、俺ら誰や思ってんねん

やる時はやるねんぞ!』


「さすがやわ!またちょっとでも長く

部活一緒にしよーな!」


(ケンスケ)『嫌って言うても、そうするつもりや』


(マサシくん)『サッカー部好きやわー

このやり取りも好きやわ!』


「マサシくんもナイスやったでー!

ちゃんと休んでな!」


(マサシくん)『ありがとう!じゃあ帰る?』


(イサム)『帰ろー!じゃあなー』


「おつかれさまー!」


そう言ってみんなに手を振った。


その後、すぐに葛西ちゃんの背中を

追って走った。


「なぁなぁ!葛西ちゃん!

手伝いとか嘘やろー?なんなん?」


『俺も言いながら、もっとマシな

理由ないかなー思ったわ!』


(国坂先生)『西上?なんでまだおるん』


(葛西ちゃん)『あー、俺が残してん!

ちょっと話したかったから!』


(国坂先生)『早よ帰したってくださいよー?』


(葛西ちゃん)『わかってるよ!

片付けとかどうなん?入らなあかん?』


(国坂先生)『大丈夫ですよ!僕ももう帰るんで

あー、西上送ったろか?』


(葛西ちゃん)『え、ほんまに言うてる?

珍しすぎるやろ!』


「あ、大丈夫です!ミユに知られたら

どうなるかわからないんで…」


(国坂先生)『吉岡なんほっとけよ!』


(葛西ちゃん)『国ちゃん今日十分話したやろ?

俺も言いたいことあんねん!

だから俺送っていくわ!

その為に残したからなー』


(国坂先生)『わかりました!

じゃあ葛西先生に送ってもらい!

帰りますわー!』


(葛西ちゃん)『はーい!おつかれさまー!』


「おつかれさまでした。」