REAL TIME

『なんか、西上の言動も行動も

当たり前に感じてしまってたけど

ちゃんと考えたら当たり前じゃないって

気付いたわ…今まで当たり前に思ってて…

ごめんなー?葛西先生みたいに

俺はできんし、視点も違うかったわ』


「国坂先生は国坂先生の、やり方があるでしょ?」


『そう思ったらなー 

あの反対側にいてる人ってさ

ちょうど俺と葛西先生の間くらいの視点と考えで

やってはってんなー

俺も西上らが入学した時はあの人の考えとか

全く理解できんかったけど

今はわかるし、自分に無いものも

真似したいってか身に付けて行きたいって

思うようになったわ!』


「国坂先生も、変わったんですか?」


『みんなと同じように俺も

成長できてると思う!

こうやって、ゆっくり試合の話も

2度とできんと思うし、葛西先生が

代わりに本部行ってくれてん!

最後だけでもちゃんと話したら~?やって

最後言うなよなー?』


「最後って言葉いまは嫌ですね…」


『やろ?でもちゃんと話せて良かったわ

今日で終わりじゃないけど

3年間どうやった?』


「かなり成長できたと思います!

考えも行動も全部、入学の時から

変わったと思います!」


『そやなー!多分一番変化したん

西上やろな~!俺いまだに覚えてるもん

制服崩して、スカート短くて

当たり前のようにミーティング参加して

恐ろしくて、神楽先生の顔見れへんだわ』


「あの頃はね…戻れるなら

過去の自分を殴りたいです」


『挨拶も挨拶じゃなかったもんなー

やらされてる感すごいやつ!

中学の時してたやろ?』


「引退してからは何か、なにもかも

どうでも良くなってました

その延長で入学したら…ね?」


『まぁ今の西上を作り上げるなら

過去の西上も必要やわ』


そんな話をしていると、試合中のボールが

こっち目掛けて飛んでくる…

まぁ手で取れば良いかー!って思ったら


国坂先生が軽くボールを蹴って

そのまま選手の手にボールを蹴って渡した


え!めっちゃカッコいいやん!


すると周りがザワザワしだした。


「めっちゃカッコ良かったですね!いまの!

ってか国坂先生キャーキャー言われてますよ」 


『俺、サッカーは3人の中で一番上手いからな?

それだけは自信あるわー!』


「それは知ってますけど

キャーキャーは言われ慣れてるんですねー」


『まぁ俺モテるからな~』


「それは見ててわかります!」


『西上は全然言うてくれんけどなー』


「ウチは国坂先生、全然タイプじゃ

ないんでならないですね~

あ、でもさっきのとか、サッカーしてるのとか

見ててカッコいいとは思いますよ?」


『言うねー!それさ神楽先生の時と

俺とか葛西先生の時何が違うん?

同じ様にサッカーしてるやん?』


「えー…難しいですね…

神楽先生の時はカッコいいの後に

なんかめっちゃドキドキしてくるんですよ

気持ちが高ぶる感じですかね?」


『俺らの時は?』


「あ、国坂先生サッカーしてるー!

やっぱ上手いな~!今のすごい!カッコいい~

で終わりですかね?」


『淡々と話すな!じゃあさ

マネージャーなった理由は?』


「神楽先生がいてるからです!」


『カッコいいって思ってたから?』


「最初は全くです!ただなんか

神楽先生が頭から離れなさすぎて

気づいたらマネージャーしたいって

言いに行ってました。」


『不思議なもんやなー!わっからんわ!

ま、どんな形でも西上がサッカー部に

入ってきてくれたことは良かったけどな~

あ、神楽先生のチームやられたな!』


「決められちゃいましたね!」


『今の原因なんやと思う?』


「ディフェンスの子が

周り見えてなかったですね

後ろ抜けようとしてる選手に気づいてなかったし

周りもカバーしにいかなかったし…」


『せやな!ちゃんと話ながらも見てるねんや』