あ…!コートの向こうに神楽先生を見つけた。
みんなごめんなさい…
神楽先生見てしまう…
ウチもこのベンチから神楽先生見れるのも
最後かもやし、グラウンドで神楽先生を
見ることも最後かも知れへん…
ずっとマネージャー頑張って来たの
神楽先生いたからやし
ちょっとだけ見つめさせて欲しいな…
(国坂先生)『おい、西上!』
(葛西ちゃん)『西上?選手ら見たってくれよ』
(国坂先生)『今はあいつらやぞ』
「はい、すいません…」
なんでバレたん?こっち見て無いのに
神楽先生もみんなのプレーを見つめてた…
アカン、神楽先生見てしまう。
選手ら見るけど、神楽先生見てしまう
良いかな?アカンよな…
全然集中できんくなってきた…
そのまま試合は終了して一回戦は勝った。
やば、なんかすごい悪いことしたみたいで
みんなの顔見れへん…
(国坂先生)『とりあえず、みんな
すぐはけて、端行こかー!』
そう言い、荷物をまとめ端に集まった。
(葛西ちゃん)『みんなお疲れ!』
(国坂先生)『よぉ頑張った!今日と同じように
次も行こ!雰囲気もそのままな!』
(サッカー部)『はい!』
その後、みんなで試合を見学しようと移動する。
すると後ろから服を引っ張られた…
え?国坂先生?
そのまま端っこに連れていかれた…
(国坂先生)『一緒に試合見るか?
神楽先生のチームの試合!!』
なぜか神楽先生のチームを強調していた。
「え?本部席とか行かなくて良いんですか?」
(国坂先生)『うん、とりあえずここで見よや』
神楽先生のベンチから真ん前の場所…
(国坂先生)『もし、ここで神楽先生の
チームが勝ったらうちと当たるぞ?』
「はい」
『サッカー部に集中したれよー?』
「はい、わかってます」
『そう言っても無理なんかもしれんけど
ベンチで変な葛藤すんなよ!』
「え…なんで知ってるんですか?」
『お前さー、3人の中で俺が一番長くおること
忘れんなよ?』
「あ…はい、すいません」
『西上の部活生活は、あの人で
出来てたんかもしれんけど
あいつらからしたら、西上も込みの3年間やで
お前だけ気持ちちゃうとこ行ったらアカンやろ?』
「すいません…」
『いま、思う存分見てたらええやん!』
「なんかそう言われたら見づらいです…」
『あまのじゃくなん?まぁいいや~
一緒に試合見よや』
「はい」
国坂先生ってこんな先生やったっけ?
今日、絶対様子おかしい!
『2つの高校のアップ、雰囲気どう思う?』
「えー…神楽先生のチームのが下に感じます」
『それは、どこで判断したん?』
「声と動きです」
『動きってどの動き?』
「ボールに触れてない時の動きです
向こうはシュート練習した後
ボール持って戻る時、すぐ戻りますけど
神楽先生のチームは
ちょっとゆっくり戻る感じです。」
『じゃあ声は?』
「神楽先生のチームはキャプテンと
キーパーが声掛けてるけど
向こうのチームは全員声掛けしてます。」
すると国坂先生がいきなり
頭をわしゃわしゃしてきた。
「どしたんですか?いきなり!」
(国坂先生)『ちゃんと西上も
変わったな思って!』
「誰に何言われたんですか?」
(国坂先生)『あー、わかる?
俺そんなやつちゃう思ったんやろ?
今年から顧問になった人になー?言われたわ
俺からじゃなく、国坂先生の口から
西上にも声掛けたれって
そう言えば、選手ら褒めたりとか
することあったけど西上には
してきてなかったな思って…
まぁ今さらやし、人に言われてやけど...』
「別に大丈夫ですよ!ちゃんと見てくれてるの
知ってましたもん!良いことも悪いことも…」
