REAL TIME


「お待たせ!ってかウチな?今さっき

一言も話してないねんけど!」


(葛西ちゃん)『え?あー!ミーティング終わり?

ちょこんってこっち来るとき

絶対なんかあるやん!寒いから送りながら

話そうと思って~』


「すごいな!」


『俺も西上見てきて、2年目やで?

神楽先生と並んだなー!』


「深みが違うもん!」


『おい待てよ!深みは絶対俺のがあるやろ!』


「あ、確かに...深くて濃いな」


『多分、ここ数年で他の先生

他の生徒、家族より西上とおる時間が

一番長いわー』


「葛西ちゃんに言われても嬉しくないな!」


『ひどくない?ってかなんなん?

何話したいん?』


「よくウチが陥るやつですねー」


『俗に言う病み期やろ!』


「その言い方、嫌いやねん」


『いやいや、病みモードやろ

一人やったら永遠にぐるぐる

考えてまうやつやろ?』


「誰だってそんな時あるやろ」


『あると思うけど、俺、朝顔見た瞬間

あ、こいつモード入りよったって思ったわ

どおせ選手権→引退→卒業→この先って

順番に行ったんちゃうの?』


「あーやだやだ怖い、全部当たってます」


『それの引き金は?』


「神楽先生!」


『あー!一番西上に響くやつやん

昨日まではしゃいでたのに!』


「体育祭の報告で電話してって

言われてたから電話してんけど

そっから色々話してて

選手権のワードと卒業ワード出てきて

電話切った後から、突入したっぽい」


『そうかー。選手権な!いよいよやな!

お前しっかり応援しやな、部員らも下がりよるぞ』


「わかってるよ!今だけやん!

葛西ちゃんと話したら戻るかな思って!」


『誰のお陰でいつも戻ってる思ってんねん

毎回俺に感謝せぇよ!』


「はい、ありがとうございます」


『体育祭、神楽先生なんて言うてたん?』


「誕生日の帰りにさ、1位じゃなくても

すごい結果残しそうって予言されてて

あのタイムの件あったやん!

的中したなって話なって

そっから、走るのもう見れんのかーって

言われて…しんみりしてた」


『神楽先生、西上がスポーツしてるとこ

見るの好きらしいからなー

あ、体育の持久走とか西上は野球部と一緒に

楽しく走ってるけど、神楽先生いつも

上から見てたの知ってる?』


「え?知らん!せやのに楽しんでた?」


『知らんかったんやー!じゃあ体育館で

バスケやバドミントンの授業の時

空きやったら教官室から見てたん知ってる?』


「え!知らん知らん!

そんな見に来てくれてたん?」


『しょっちゅうマネージャー

もったいないよなー!でも他の部活行かれるの

嫌やけどなーってみんなに話してたで!』


「なんで言うてくれへんかったん?」


『だって、お前神楽先生に気付いたら

本来の動きできんくなるやん』


「まぁ確かにそうやけど…」


『やから言わんかってん!』


「あ、思い出した!神楽先生さ

向こうの高校行って、おらんのわかってるけど

体育祭でウチを探したらしい」


『良かったやん!』


「でもおらんからウチみたいな人

探したらしい、なんか嫌じゃない?」


『なんか嫌かもやけど、神楽先生の基準は

西上やねんからええやん』


「違うねんなー!思わず言っちゃってんけど

もしそれで似た人いたら

もうウチには関わってくれなさそうって

おらんから大丈夫って言われたけど

そこじゃないねんなー」


『わかるよ?言いたいことは!

でもプラスに考えろよ!

常に西上の姿は頭にあるってことやん?

仮に似たようなやついても

細かいとこまで西上と比べると思うけど

全基準、西上やで?』


「うわーすごいプラス思考!

ウチは似た人探されること自体が嫌やのに」


『プラスに考えていかな

この先、恋愛以外も苦労すんぞー

そのメンタルじゃ、すぐ潰れそうやな』


「頑張って磨くわな?」