REAL TIME


「んー!始まりは入学前の物品販売かな?」


『え!?入学前なん?』


「なんかなー神楽先生が視界に入った瞬間

時が止まった感じ?

ドラマなら風吹くみたいな?」


『一目惚れ?』


「一目惚れじゃない!好きなタイプでもないし

カッコいいとも思わへんかった

でも雰囲気?オーラ?が今まで出会った人とか

すれ違ってきた人と違う何かがあってんなー

それが何かわからんくて

そっからずっと気になって

頭から離れへんかってん」


『なんなん、その不思議な体験』


「わからへん。でも物品販売に

先生いてるとも思わんかって

業者の人かな?とか色々考えてて

入学式で担任紹介の時に初めて先生って知った」


『まだ、その時は話してもないんやろ?』


「うん、でも紹介の時に

嘘やろ!ってテンションは上がったけど

あの先生モード全開の

冷たいオーラやったから気になるけど

あ、絶対好きには、ならんと思った」


『へぇー!で、いつ好きになるん?』


「次は、ほんまはウチの中で高校入ったら

バイトする気やってん!

それをお父さんが初めて全否定してきて

部活しろってキツく言われて

あんま怒らへんお父さんが言うから

しやなってなって考えてたら

神楽先生の顔がなぜか浮かんで

あーサッカー部か!ってなったわけよ!」


『でもオーラ的にちゃうかったんやろ?』


「うん、やのにその後

なぜか神楽先生に吸い込まれるように

話をする流れになってもうて言うたら言うたで

あの冷たい表情しながら

お前みたいな、いい加減なやつ

うちにいらん言われた」


『うわー!俺の知ってる

2人からじゃ考えられへんわ』


「それで、一回諦めかけてんけど

目の前で辞めたハナがうちサッカー部の

マネージャーすんねん!

神楽先生にも許可もらったって

言うてるの聞いて

なんかカチンと来て気付いたら

神楽先生の教室乗り込んでて

神楽先生に、なんであんな子が

マネージャーできてウチはダメなんですか?

やりたい言うてるのに!って言いにいってた。」


『あーそれが本来の西上なんやな!

今やったら絶対できひんやん!』


「ウチも思い出しただけで過去の自分に吐きそう」


『で、何て言われたん?』


「お前みたいな制服もまともに着れへん

申請の期限も守れへんやついらんねん

って言われた」


『神楽先生もさー

神楽先生じゃないみたいやな』


「せやろ?そしたらいきなり、まぁええわ!

サッカー部のミーティングあるし

一回来たら?みんなの反応見る的なこと

言われて、そこで一回浮かれてん!

あーマネージャーできるやんって」


『俺もなんか想像しながら

聞いてたらハラハラするわ』 


「それで部屋入って自己紹介していってて

ウチの番になった瞬間

神楽先生に、なぁ!お前何しに来てるん?

校則も守れへんやついらん言うてるやん?

って言われて

あ、制服か!って思って直そうとしたら

雰囲気壊してるのわかる?

雰囲気壊すやつ一番嫌いやねん!出ていってくれ

って言われてさ一旦出ていったけど

なんか懲りずに

ミーティング終わるの待って

神楽先生にマネージャーしたいですって言うてた」


『お前もしぶといな!

普通そんだけ言われたら諦めるやろ!

別にサッカーも好きちゃうんやろ?』


「うん、好きちゃうかった

全然サッカー知らんし

でも不思議やけど何回も神楽先生に

マネージャーしたいですって言うてた気する!」


『根負けしたんかな?』


「そうなんかな?でもやっと

うちそんな甘くないで?

ちょっとでも雰囲気壊すなら

すぐ辞めてもらうからって

やっと許可降りてん。」