REAL TIME

そして、始業式になった。

異動の先生の発表で神楽先生は紹介されてた。

思えば、一番最初も担任発表で

紹介されてたよな…


一気に走馬灯みたいに1年からの

思い出たちが繰り返される…

あー!無理や…また涙出てきたー

絶対やらんとこって思ってたのに

顔を伏せて始業式が終わるのを待った。

全員が出ていくまで体育館にいた。


(ナオ)『ニッシー…』と


体を持ち上げようとナオがする。


(ミユ)『まだ、無理か…』


(葛西ちゃん)『もー!あんだけ言うてたのに…』


「ちょっと今無理やねんごめん」


するとナオが体から手を離した。


(ナオ)『そっか…ちょっと出とくな?』


そう言って出ていったのが分かった。


しばらくして、また体を持ち上げようとされた。


「ごめん!まだ無理やねん」


『まだ無理なんか?』


聞き覚えのある声…


「え?」


顔を上げると神楽先生がいた。


『まだアカンの?』


「アカンくないです」


『西上なら大丈夫や!』


そう一言だけ残し

最後に頭をポンポンとして出ていった。


これが最後のチャンス…

追いかけれるのはココしかない!


でも行かんかった…

行ったらアカン気がする

もう絶対戻れへんくなる気がする

ほんまは今すぐ追いかけて

この関係のまま後ろから抱きつきたい。


でも前に進むためには

行かん方が良い気がした。


しばらくして、気持ちを切り替えて外に出た。


出た瞬間ナオが抱き締めてくれた。

また涙が出てきた...


(葛西ちゃん)『よぉ耐えたな!』


(ミユ)「すごいな…」 


(葛西ちゃん)『よぉ頑張った!

よっしゃ!西上も戻ってきたし戻るかー!』


と全員の肩を持って歩きだした。


(ナオ)『ニッシーもう大丈夫?』


「うん!みんなありがとう!」


(葛西ちゃん)『また西上がさらに

強くなって戻ってきたな!』


まだ頭はボーッとしている。


「教室行かんでいいかな?」


(葛西ちゃん)『行く勇気あんの?』


「ない」


(ナオ)『もう行かんでいいやん』


(ミユ)『なんか教室行くより

もっと大事なもの見た気する』


(葛西ちゃん)『せやな!あれはすごかったな!

こんな経験できひんな!』


(ミユ)『言葉で表せへんけど心に刺さりまくった』


「なぁまだ目腫れてる?」


(ナオ)『うん!超腫れてる』


(葛西ちゃん)『部活あるねんけど

もちろん行くよな?』


「当たり前やん!」


(ミユ)『じゃあ皆がHR終わるまで

3年なったし最後のサボりをしよ!』


(ナオ)『そうしよ!最後やな』


(葛西ちゃん)『俺おったらアカンやん』


「なぁ最後最後言わんといて思い出す!」


(ミユ)『ごめんごめん!葛西ちゃん

一緒にサボらへん?』


(葛西ちゃん)『じゃあ俺も最後の

サボりするわ!でも場所変えよ?』


「最後って言葉、気つけて!」


(ナオ)『ニッシー!!おかえり!』


「ただいま!」


(葛西ちゃん)『ちょ、感動の再会

してやんと早めに場所変えよ?』


「体育館裏行こか!」


(ナオ)『なんでそんな場所知ってんの?』