REAL TIME


「うん、でもすごいおっきい穴が 

あいたみたいやわ…」


『このタイミングでやけど

一ついい情報がございます!』


「なに?」


『俺、明日発表やけど正式にサッカー部の

顧問になりましたー!

ちゃんとした期間は4月1日からやけどな』


「マジで!?え!でも待って…

前に言うてなかった?

今まで通りじゃいかんって…」


『いや、でも喜んで欲しいねんけど…』


「このままで良かったかも…」


『え、せっかく神楽先生が

頼み込んでくれてんで?

神楽先生も言うてたで!変に違う人来るより

葛西ちゃんいた方が西上も喜ぶやろって!』


「それはそうやけど…

急に顧問と部員の関係にするの

ウチには無理やって…」 


『だから練習しとこって言うたやん!』


「え!じゃあ明日から?」


『一応そうやな!楽しみにしてるわな!

マネージャー!!』


「マネージャー呼びやめて!」


そんな会話をして家まで

送ってもらって帰った。


リアルタイムに足跡がついていた。


"アカン、全然受け入れられへん…

葛西ちゃん気つかってくれたけど

どこ見ても神楽先生出てくるから...

その度に泣きそうになる…

切り替えるのやっぱまだまだ無理や…"

と呟いた。


また音楽に逃げる...

流れたのは中村舞子のlet go

絶対、今流れたらアカン曲やけど

刺さりすぎて泣きながら聴いた

ウチのプレイリスト

悲しい曲多すぎやと思った。

気持ちをとことん下げて寝た。


そして次の日の部活で

みんなが集められた。



(国坂先生)『大事な話があるから聞いてくれ!

神楽先生お願いします。』



(神楽先生)『えっと…実は俺が異動になって

北高校に行くことになった!

次もサッカー部の顧問やから

みんなとは試合とかで顔は合わせると思うし

練習試合も積極的に組みたいと思ってる!

今の2年が引退、卒業するまで

見届けるつもりやったけど、残念や…

でも卒業してからもやけど

全員、サッカーに関わってたら絶対いつか

また会えるから!

サッカーには携わってほしい!

また会ったときに色んな話できるように

一杯話のネタも集めといてくれよ!

4月からは違う高校でライバルになるけど

みんな、しっかり頑張れよ!

今までありがとう!じゃあ!』



と言いすぐに去ろうとした。


ケンスケがすぐに


『ありがとうございました!』と言った。


すると全員が自然と声を揃えて

『ありがとうございました』と続けた。


神楽先生は振り返らなかった。

多分、振り返ると

進めなくなる気がしたと思う…



しばらくして、国坂先生が話し出した。


(国坂先生)『すぐに切り替えるのも何かアレやけど

もう一個話があって…

4月からは葛西先生が顧問としてサッカー部に

来てくれることなったから!

今まで通りには行かんやつもおると思うけど…

しっかり顧問と部員としてやってくように!』


そこで国坂先生と目が合った! 

やっぱウチか…と思いながら話を聞いていた。


(葛西ちゃん)『4月からって言っても

俺は明日からも来る予定やけど

選手権で勝てるように厳しくしていく予定やから!

みんなよろしくな!』


(国坂先生)『じゃあ、解散!』


(部員)『ありがとうございました!』


(ケンスケ)『西上!大丈夫か?』


(イサム)『耐えれる?やめんなよ!』


「ヤバイかもしれんわ…」