REAL TIME

ふと窓の外を見るとグラウンドが見える。

アカン!なに見ても神楽先生が出てくる。

もう涙やめてほしいのに

ずっと止まらへん…

泣きながら誰もいない廊下を歩いた

すると誰かにぶつかった…


(葛西ちゃん)『おいー前見て歩けよ…

あー…その様子じゃ無理か…

一緒に帰るー?送るわ!』


そう言って葛西ちゃんの車に向かう。

なにも答えられずにずっと泣いていた。


車を走らせながら葛西ちゃんが話し出す。


『前にも泣いてたよなー

懐かしいなー、まぁあの時とは

違う涙なんやろうけど…目腫れてるで!

神楽先生に見せれへんなー』


「もう見られたし!」


『お、その勢いで来てくれ!俺も泣きそうなる!』


「もーー!どうしたらいいの?」


『お前さー泣きながら怒るのやめてくれん?

これに関しては俺なんもできんわ!』


「ごめん…」


『素直すぎるの気持ち悪い!』


「ごめん」


『やめろって!』


「ごめん」


『おい!』


思わず笑ってしまった。


『あーやっと笑った?』


「しゃーないやん」


『情緒不安定やな』


「逆に安定してる方が怖いやろ」


『せやな!話し聞いたんや!』


「うん…」


『泣きつかれて腹減ったやろ?なに食べたい?』


「なんでもいい!」


『そう言うと思ったわ!』


そう言いながら、お店に入った。


葛西ちゃんが適当に頼んでくれて

それを食べていた。


『食欲はあるな!大丈夫そう!』


「観察しやんといて!」


『心配やったもん!西上が一番ヤバいやん

謹慎の時もそやったけど神楽先生絡むと

西上が弱くも強くもなるの知ってるからさー

今回なんか、あ、終わったって思った。』


「神楽先生が避けてた理由言うてくれた。」


『そっかそっか』


「カーテンはずすの手伝っててんけどさ

いきなり、ずっと無言やったのに

こっからウチがうろちょろするの見えてたとか

この位置から進路相談室見えてて

この間もこっから見えて気づいたとかさ

振り返る様に話すから

最初なにかなって

でもあまりにも悲しい顔で言うから

どしたんやろって思った。」


『え、異動かな?とか疑わんかったん?』


「全く!当たり前のように

3年間一緒に過ごすって思ってたから

そんなん全く考えてなかった…」


『そっか、他に神楽先生なんて?』


「神楽先生も当たり前のように

3年間一緒に過ごすことしか考えてなかったらしい」


『それで余計にショックやったんやろうな』


「これからどうしよ…学校に行く価値がわからん

楽しみも元気の源もない」


『お前さー?わかるで?気持ちはわかるけど

お前の周りのやつらはフル無視なん?』


「そう言う訳じゃないけどさ…

ウチは神楽先生で作られてんねん!

頑張る頑張らへんも神楽先生やねん」


『じゃあその神楽先生は西上に学校行くな

もう頑張るなサッカー部もやめろって言うたん?』


「…言うてない...全部逆やった」


『そやろー?何を落ち込んでるんか

知らんけどさ決まったんやから

さっさと受け入れて

サッカー部で頑張ってる姿を見せたる!

卒業しました!保育士なりましたー!

って報告したんねん!って勢いに

はよ切り替えて欲しいねんけど…』