気がつけば、その場に座り込んでいた。
じゃあ今までの態度は異動する事実を知って
気持ちが残るから?
異動なんか考えられへん…
『俺、心残りしかないねんけど…
普通にサッカー部と今年の選手権
行くこととか考えてたし
夏休みとかどうやって今年は練習しよとか
当たり前のように考えてたのに…』
「絶対、異動しないとダメなんですか?」
『絶対やな…』
「どこに行くんですか?」
『北高校!西上の家の近く…
もう、そこしか救いない…
けど一緒に試合に出れへんしみんなの普段の生活も
もう見れへんしみんなの卒業も見届けられへん…
こんなに自分の中で大きい存在になってるって
思わへんかったわ…
そう思ったら、みんなに会えへんねん』
「まだ、ちょっと受け入れれてなくて
付いていけないんですけど…
でも、みんなも最近見てないって
心配してましたよ!」
『俺、このまま異動の発表まで
部活行けへんわ…辛すぎるねん』
「他の先生らは知ってるんですか?」
『うん、今日みんなには伝わった。
国坂先生にも話してるから
行かんくても分かってくれてる…
情けないのわかってるねんけど
めっちゃ嫌やねん。ごめんな、こんな姿で…』
「謝らんといてください。
理由が分かって一旦安心できたところやのに…
あまりにも神楽先生の態度が
違いすぎてなんかしたかな?
嫌われたかな?ってずっと考えてました。」
『俺が西上を嫌うわけないやろ?
全然立ち直れへんねん…』
「みんなには、いつ話すんですか?」
『明日かな?早く話して俺がおらん状態にして
新しく主の顧問になる国坂先生のサッカー部に
してもらおうと思ってる。』
「……」
『西上?毎日は無理やけど学校は家から近いんやし
いつでも会えるからさ西上は元気にちゃんと
サッカー部で頑張って
卒業して保育士になるんやで?』
あ、ヤバい泣きそう…
あわてて上を向く。
「はい!」癖で顔見て返事すると
我慢していた涙が溢れた…
『西上、泣かんといてくれよー!
俺も悲しくなるから...』そう言って
頭をグシャグシャにされた。
もうきっとこんなことも無くなる…
そう思うと余計に止まらへん…
『俺が泣かしてるみたいやからさ泣き止んで?』
「はい、ごめんなさい…」
そう言いながらもずっと泣いてた
するとそこに担任が戻ってきた。
(担任)『終わったー?え、お取り込み中やね』
「うるさい!」
(担任)『そんなこと言って…』と立ち去った。
きっと担任も察していたと思う…
慌てて涙を拭いて神楽先生を見た。
『俺な、次もサッカー部の顧問やから
試合会場とかで会えるよ!
練習試合とかさ一杯すればもっと会えるやん!
それより、学校からは近いんやし安心してくれよ!
一生会えへんわけちゃうからさ』
そう言われた。
『サッカー部はやめるなよ?
おらんかったら家までいくぞ!』
いつも通りの神楽先生に戻っていた。
「はい、絶対ですよ!」
『じゃあ、もう帰れ!
もうちょっとしたら俺も帰るし…』
「はい」そう言って教室を出た。
