REAL TIME


「良いことやんな?わからんなってきた!」


『いい加減理解して!練習混じる時点で

普通のマネージャーじゃないねん!

そっから選手のプレーの分析するのも

マネージャーじゃなくて、こっちの仕事!

でも西上ができてしまってるからさ!

それをみんな当たり前の顔してるし

変わってるわー!このサッカー部!』


「じゃあみんな、印象に残る

サッカー部になるねんな」


『バリバリ残るやろうなー!

実際、試合会場で西上がアップ混じったら

他の高校ザワつくからなー』


「そうなん?前にチラッと聞いたことあるけど

ほんまにあるん?」


『他の監督とかから国ちゃんも神楽先生も

あの子は何?って選手登録ないやんとか

言われてる』


「そうなんやー!」


『どや顔しながら国ちゃんとか話してたわ!』


「へぇー!嬉しいなー!」 


『西上もあと1年こっから

どう成長するんか知らんけど頑張れよ!』


「ありがとう!頑張るわ!」


『じゃあなー!』
 

「はーい!」


そう言い、なかなかの長電話を終えた。
 

まさか自分も成長してるとは思ってなかったから

違う視点から教えてくれて嬉しかった。



しばらくして選手権が近づいたころ

神楽先生と国坂先生に呼ばれた。


(神楽先生)『もうすぐ選手権で3年は引退やから

そろそろ次のキャプテン決めて

最後の試合が終わったら

発表しようと思ってるねん!

それで、聞きたいねんけど

一番選手の近くで見てた西上から見て

次のキャプテンは誰が良いと思う?』 


心の準備出来てなかった…

まさか自分にも意見求められるとは…


「うーん…ケンスケかイサムですね…」


(国坂先生)『理由は?』


「ケンスケは今の段階でもみんなのこと考えて

ちゃんと怒ったりもできるし

今は、しんどいメニューでも

全体に声かけして元気付けたり

チームに対して良い意味でキツく言えるし

雰囲気上げていけるのがケンスケです。


イサムは一番冷静にチームを見て

落ち込んでる選手いつもと様子が違う選手に

真っ先に気がついて

声かけしてるのを良く見かけます。

一人一人に寄り添えるのがイサムですね。


ただ、2人ともダメなとこもあって…

ケンスケは感情的になりやすいから

言い方がキツかったり

見放したりもたまにします。


イサムは優し過ぎるので

本当に言わないといけないことも

相手が悲しむ、落ち込むって思うと

言うのためらったりして言わなかったりします。」



(神楽先生)『そっか!ありがとう!

西上の意見も参考に俺らでも話しようと思ってて

西上が今言うてた通り

どっちかにしようと思ってる!

また発表まで楽しみにしといてくれ!』


「はい!」


そう言い部活へ行った。

もう、自分達の代が一番上に

なるんかーって考えていた。

あっという間に時が過ぎていく感じがした。

練習もみんな気合いが入っていた。

そうして過ごしていくうちに

選手権当日になった。