REAL TIME


「国坂先生は、部活停止中普通に

挨拶しそうになったのを

怒ってますよって顔に

切り替えてたらしいです。」


『へぇーそうなんや!』


「国坂先生も、坂上先生が近くに来そうなら

阻止してくれるそうです!」


『そっかー。でも…

今後は一番に俺に、相談な?

葛西先生じゃなくて、直接言ってくれよ?』


「え…はい!相談します!」


この言葉を聞いてから心臓がうるさかった。    

嬉しすぎて、誰かに言いたかった。


『でも、ほんまに戻ってきてくれて良かったわ…』


そう言い、ウチの頭に手を乗せた。


「戻ることしか考えてなかったですよ?」


『戻ってきてくれるって信じてるねんけど

このまま戻ってこやんだらって何回思ったか…』


「でも、あの日言ってくれたじゃないですか!

待ってるって…」


『言うたよ!ちゃんと覚えててくれたん?』


「神楽先生の言ったことは全部覚えてます。」


『それは良いことも悪いことも?』 


「最初の頃からちゃんと覚えてます!」


『スタートは西上が悪いねんで?

あんな態度やったし俺も言いたくないけど

顧問として伝えやなアカンこと

伝えてただけやからな?』


「分かってますよ!

今は痛いくらい理解してます」


『でも、ちゃんと戻ってきてくれて

ありがとう!もう安心やわー!

これからもサッカー部頼むぞ!』


「はい!全力で頑張ります!」


『もう遅いなー!送っていくわ!』
 

「え、いいんですか?

神楽先生はもっと遅くなりますよ」


『大丈夫や!車取ってくるから門のとこで待ってて』


「はい!お願いします。」


そう言い、一旦分かれた

心臓がバクバクして

嬉しいのに喜びを表現できない感じと

冷静を装って話してる自分に

すごい違和感を覚えた。


そう言えば前に聞いた言葉があった!

"ドキドキする

緊張して話せへん

本当の自分を出せへんのは

本当に好きな人じゃない

恋でも無い"って…

でも神楽先生は、その言葉を

塗り替えるような存在で

そんな言葉はただの迷信で

この時は自分には関係ないと思った

そんなことを思いながら

門で神楽先生を待った。


遠くから神楽先生の声がする… 


『帰りますわ!お疲れ様です!』


そう言い車が近づいてきた。


『お待たせ!こっちやぞ!』


と助手席をポンポンしていた


なんかこの感じ久しぶりやなー

って思いながら助手席に座る。
 

『ここは西上の席やからな?誰も乗せてへんで?』


「そうなんですか?でもたまに

他の先生送ったりするでしょ?」


『えー?葛西ちゃんとかなら乗せるけど

そんな乗せたりあんましやんでー?

他の生徒もたまーにあるけどみんな後ろや!』
 

「そうなんですか?」


『言うてるやん!ここは西上の席やって!』


「ありがとうございます!」


飛び上がるくらい嬉しいけど

冷静を保ちながら車に揺られていた。