REAL TIME


本当に後悔しかなかった…


(葛西先生)『もしもし?神楽先生すか?

あー。連絡つきました。

俺、西上が心配なんでこのまま家まで送ります。

はい…。…えっ?

あー…大丈夫だと…思いますが…

分かりました。失礼します。』


変な感じで電話を切ったのが分かった。


『西上!神楽先生が

西上の家の前で待ってるらしい。

なんか話あるんちゃうか?』


「…え?」思考が止まった。


さっきの神楽先生がフラッシュバックする。


「怖い…なんやろ?」


『怖いって思うくらい怒られたん?』


「怒られたって言うかもう呆れられて

突き放された感じ…

国坂先生は怒ってたけど

神楽先生は呆れた話し方やった…

それやのにまだウチと話してくれるん…」


『西上、大丈夫か?よう聞け!!

俺らさ、教師やからな?なんぼ怒ってても

ちゃんと話は聞くし、話もするぞ…?』


「分かってるよ、分かってるねんけど…

今回、何がショックって神楽先生を

呆れさせてしまったことやねん…

最悪じゃない?部活に迷惑かけた…とか

部活に参加出来ひんくなるとか

部員らにも迷惑かけたとか、

そんなん違うねんで!ヤバイと思わへん?

さすがにマネージャーは失格やろ?」


『西上も人間やからな~!

そんだけ自分の気持ち剥き出しで

言うてるとこ初めて見たかも!!

俺は全然、自分の気持ち100%出すの良いと思う!

あ、でもホンマは

こんなん言うたらアカンのかな~

教師としてか、仲の良いやつとして

話したら良いんかわからんくなってくるわー!』


そんな会話をして

ちょっと心を軽くしてくれた。


「ふぅーーー。もうすぐ家やなー。

なんかこの会話が最後になる気がする…」


『ん??どういうこと?』


「今までは廊下で会ったりしたら挨拶して

寒いなー。暑いなー。元気ないやん!とか

何気ない会話とかしてくれてたけど

今から神楽先生と話をして離れた瞬間から

いつまでかわからんけど話すことも

無くなるんやろなって!

仕方ないねんけど部活に戻れるまで

話すこともなく淡々と毎日が

過ぎていくんやろなーって思う…」


『あー。それはしゃあないよ!

俺も表面上そうしやなアカン気がするもん。

もちろん、他の先生らの目が届かんとこでは

今まで通りワイワイするつもりやけど

神楽先生や国ちゃんの前では絶対できんなー。

俺は俺で教師失格やなー!』


「教師失格の葛西ちゃんのが好き!!」


『なんでやねん!2人で道外れてどうすんねん!』

と笑いながら話してくれた。


「あ、神楽先生や…いってくるわ!」


『あ!待って!俺から先行って良い?』


そう言い、神楽先生の車へ向って行った。


『お待たせ!一応神楽先生の表情見に行ったけど

まさかの西上のことで巻き込んでごめんって

あと、ありがとうまで言われたわ!』


「え!?そうなん…」


『どんな話しようとしてはるんか知らんけど 

最後の会話とか言うんやったら

ほんまに最後くらいの勢いで行ってきい!』


「わかった!行ってくるありがとう!」


『頑張れよ!』


そして車から降り神楽先生の車の横へ行く…


『とりあえずココ座れ!』


そう言い、助手席をポンポンしていた。