また君と恋する

「違います。いろいろ不安に思ったり嫉妬したりして、そんな自分の醜さが嫌になって別れを切り出しました」

「それなら志希にも原因はあるわな。彼女を不安にさせちゃいかんよ」

「いえ……。不安だって言葉にして伝えなかったんで、やっぱり私のせいです。でも、自分のダメなところをちゃんと理解して、今でも好きだって気持ちを大切にして頑張ろうと思ってます」

「由麻ちゃん……。あなた、本当にすごいわ。おばさん、ちょっと泣きそう」

真白さんの目が潤んでいる。

今のどこに感動要素があったか分からないけど、お酒が入って感傷的になりやすくなっているのかなと思い込むことにした。

実際、うちのお母さんがそうだから。

「ただ、志希君がどう思うか分からないんです」

一度真白さんの反応を確かめて、話を続ける。

「別れようって言われた相手に言い寄られるのは迷惑じゃないかと思って。一緒に暮らしているから気まずくなるのだけは嫌なんです」