また君と恋する

「……ちょっと待って。志希、好きな子いるの?」

「そーみたい」

「誰!?」

“好き”って感情自体は知っている。

友達に対する好き、家族に対する好き、動物に対する好き、芸能人に対する好き。

だけど、俺が今、抱いているこの感情は、初めての感覚だった。

ただの好きじゃない。

きっとその子にしか向けられない好き。

この好きが“恋”なら。

すごくしっくりきた。

俺は、笑顔で答える。

「葉石 由麻」


久しぶりに過去のことを思い出した。

思い出しついでに気になったことがある。

「由麻さ。中1のバレンタインの時、本命いた?」