また君と恋する

慌てて否定する葉石。

今まで考えたことなかったけど、もしかして葉石って好きなやついるの?

「志希!」

「わっ、なんだよ」

いきなり広田の声が飛んできて、視線を戻す。

「話聞いてる?」

「あー、うん。聞いてる聞いてる」

「絶対聞いてなかったじゃん」

その後の葉石達の会話は聞かなかった。

というか、嫌な想像を払拭したくて無理に広田の話を耳に入れたから、聞こえなかった。


そして。

俺はその日が終わった時に、気付かされることになる。

「あー、今年もゼロか。義理でもいいから欲しかった」

帰り道、広田が残念そうに言う。

「残念だったな」