また君と恋する

つられて俺も会釈した。

たぶん向こうも俺のことを知らないだろう。

そのまま葉石は、1つ結びの髪を揺らしながら教室へ入っていった。

この子が、あの絵を描いたのか。

人を感動させる絵を描くくらいだから、もっと独特な雰囲気の子かと思っていたけど。

思ったよりも普通な感じ。

普通に、可愛らしい女の子。

……って、可愛いってなんだよ。

“男が好きそうな顔”

俺が男だから可愛いって思うだけか。

「志希、お待たせ。はい」

「ありがとう」

広田から教科書を受け取って、自分の教室へ戻った。


それから俺は、気付けば葉石を探していた。

何度も言うようだけど、階数が違うからほんとに会わない。