「“付き合って3ヶ月”────それは頭にあって、記念日ってのもなんとなく察してた。だから、何かできねーかなって考えてて。たまには、こーいうド定番にプレゼントもいいかと思ってさ」
「……」
「まさか、由麻からプレゼントを貰うとは思ってなかったから、なんかお礼にお礼返しみてーになっちゃったけど」
「そーだったんだ。ありがとう。すっごい可愛い! これ、オーダーメイドだよね?」
「そう。夏祭りの時にアクセサリーを売ってた女の人の店で買ったんだ。俺達のこと覚えててくれたみたいで……“せっかくだからお揃いで”って言われた」
志希は、袖をめくり上げて自分の腕につけたブレスレットを見せてくれた。
私のやつと色違いのシルバーで、【shiki】の文字。
差し出した志希の腕の隣に自分の腕を並べて、お揃いなのを確認する。
「ほんとだ、一緒だね。…………っ!」
突然、手のひらに熱が触れた。
私の手を掬い上げるように絡む志希の手。
驚いたけど、すぐ握り返した。
こうして肌で感じる熱。
今度同じように熱を感じた時、今日のことをきっと思い出す。
「……」
「まさか、由麻からプレゼントを貰うとは思ってなかったから、なんかお礼にお礼返しみてーになっちゃったけど」
「そーだったんだ。ありがとう。すっごい可愛い! これ、オーダーメイドだよね?」
「そう。夏祭りの時にアクセサリーを売ってた女の人の店で買ったんだ。俺達のこと覚えててくれたみたいで……“せっかくだからお揃いで”って言われた」
志希は、袖をめくり上げて自分の腕につけたブレスレットを見せてくれた。
私のやつと色違いのシルバーで、【shiki】の文字。
差し出した志希の腕の隣に自分の腕を並べて、お揃いなのを確認する。
「ほんとだ、一緒だね。…………っ!」
突然、手のひらに熱が触れた。
私の手を掬い上げるように絡む志希の手。
驚いたけど、すぐ握り返した。
こうして肌で感じる熱。
今度同じように熱を感じた時、今日のことをきっと思い出す。



