「?」
「由麻、そっち座っていい?」
向かい合って座っている私達。
志希がそう聞いてきたので、「いいよ」と答えた。
触れるぐらいの距離で隣に座った志希。
「腕、出して」
「はい……」
不思議に思いつつも腕を出すと、志希が私の手首に何かをつけた。
ひんやり冷たい感触。
「え、これ……」
手首につけられたのは、ブレスレットだった。
ピンクゴールドのローマ字をチェーンで繋いでいる、シンプルなのにオシャレなブレスレット。
しかも、その文字は【yuma】だった。
「え……、えっ?」
理解が追い付かず、ブレスレットと志希を交互に見る。



