また君と恋する

「高いところも平気そうだな」

しばらく外の景色を楽しむ。

ゆっくりと高くなっていく景色。

ふと、急に今日の目的を思い出した。

そもそも今日は、3ヶ月記念日のデート。

初めての遊園地で舞い上がってたけど、これだけはやりたいこと……というか、渡したいものがあった。

「志希には言わなかったんだけど、今日、3ヶ月の記念日デートってつもりで誘ったの。なので、これ……記念日の思い出に」

鞄から取り出した正方形のラッピング箱を手渡した。

驚きながら志希が箱を開けると、中にはコースターが入っている。

あまり高価すぎず、使いやすく、私達らしいものは何かなって考えて、マグカップと一緒に使えるようにコースターにした。

「ありがとう」

「それとお礼も兼ねて、このヘアゴムの」

「あーそれね。……って、お礼も兼ねられてると渡しづれーな」