また君と恋する

文化祭のお化け屋敷しか経験したことがなかったので、こうも自分の中の恐怖心を引き出されたのは初めてだった。

ただ、恐怖って押し黙るようになってからが本当の恐怖なんだな、と結大君を見て思った。

悲鳴を上げていた私や深丘と違って、結大君は志希に引っついて、終始目を瞑っていた。

「こわい、オバケ、こわい」

お化け屋敷を出て、病みモード発動中の結大君。

「結大君ってお化け屋敷ダメなんだね」

「お化け屋敷ってよりホラー全般がダメなんだよ、こいつ」

「へぇ。志希君もだけど、モテ男の意外な弱点ってやつ?」

「いや! ていうかさ!」

かと思えば、突然、顔を上げた。

そして、私に、

「葉石さん、強すぎない?」

と言ってきた。

「確かに。ジェットコースターもお化け屋敷も、ティーカップみたいな酔う乗り物もイケるって」