また君と恋する

ふと、志希が私に目を合わせてきた。

心配しているんだと分かる。

大丈夫、私も知っている話。

「再会したの。10年以上経って、相手はすっかり人気俳優になってた。その時にできた子が虹心。だから、2人は同じ血の繋がった姉妹だよ」

「その時に結婚は考えなかったの?」

「一緒になったら、必然的に由麻ちゃんの存在も明かさなくちゃならないからね。由麻ちゃんを守るために、この道を選んだ」

「それは、中々スキャンダラスな話だね……」

「でしょ! 週刊誌に載るネタだから絶対口外しないでね。……ってことで、うん、だからかな。由麻ちゃんには、自由に好きなことをしてもらいたいんだ。お母さんの分までね」

「……」

「お母さんにすぐ話してくれなかったのは納得いかないけど、あまり気にしすぎないで、好きにしていいよ」

そうお母さんに言われて、私は小さく頷いた。

言葉にしなくても、お母さんならきっと肯定してくれる、そういう確信は最初からあった。