また君と恋する

責められているわけじゃない。

否定されたわけじゃない。

でも……。

私達の付き合いは、認められないもの、って言われた気がした。

目頭が熱くなってこみ上げた涙に、思わず上を向く。

分かっていても、一度そういう思いが巡ると中々払拭できない。

ずっと好きで、やっと想いを伝えられた。

一緒にいられる毎日が楽しくて幸せ。

ただそれだけ。

でも、“ただそれだけ”じゃダメなんだ。


悲しみに堪えながら、1人帰り道を歩いた。


それから、話をできないまま毎日が過ぎていった。

話さないといけない、そう思っていても。

タイミングが掴めなかった。