また君と恋する

志希の手と顔を交互に見て、これはもしや、と思い手を乗せる。

ぎゅっと握られた。

わっ、間違ってなかった。

「逸れないように、じゃねーから」

志希は不敵な笑みを浮かべて、指を絡めるように繋ぎ直した。

不覚にもときめいた。

破壊力、やっば!


手を引かれながら屋台を見て回っていく。

ブラブラしながら、でもなんとなく目的があるように感じた。

そして連れて来られたのは、さっき買いにきたドリンクの屋台。

一緒に可愛いアクセサリーが売られていたお店だからよく覚えている。

「ここ。興味深そうに見てたから、由麻」

「え、見てたの?」

「うん」

志希って結構私のこと見てくれているのかな。

恥ずかしいような嬉しいような。