また君と恋する

「冬鳴さん達も一緒に行きましょ」

「えぇ」

誘われた冬鳴家、さらに栞ちゃんとお婆ちゃんも一緒に行くことになった。

「由麻ちゃんと志希君はどーする?」

「私はいいや」

「俺もいい」

私、志希、栞ちゃんのお父さん、山吹のお爺ちゃんを残して、お母さん達は大通りの方へ行った。

子供達がいなくなって急に落ち着いた。

それでも夏祭り特有の賑やかさが辺りから聞こえてくる。

「真宮さん、車で来ていなかったら飲みたかったんじゃないのかい?」

「飲みたいですね。祭りの屋台って酒のつまみになるものが多いから」

「ははは。運転を頼んで悪かったね」

「いえいえ」

お爺ちゃんと真宮さんの会話をなんとなく聞いていると。