また君と恋する

「それならあそこに飲み物が売ってる店があるから買ってくるよ」

【ドリンク】と書かれた屋台を指差して言う。

飲み物と言っても電球ソーダのようなオシャレなものじゃなくて、ペットボトルの飲み物なのでみんなで分け合って飲めそう。

代表して私が、クーラーボックスに氷水で漬けてある飲み物の中から適当に選んで買う。

「ラムネ飲みたい」

「うん、じゃ買おっか。……すいません、ラムネもお願いします」

一緒についてきた広海君に言われて、追加でラムネを頼む。

ふと、その横で売られているアクセサリーに目が行った。

「それ、手作りなのよ」

飲み物を用意しながら屋台のお姉さんが言う。

「うち、普段は商店街で手作りのアクセサリーを売っていてね。お祭りではこうしてドリンクを売ってるけど、せっかくだからアクセサリーも一緒に見てもらいたくて」

「へぇ。可愛いですね」

「ありがとう」