また君と恋する

目を輝かせる虹心と天緒ちゃん。

……あれ。この流れって。

「それならみんなで行きましょうか」

お婆ちゃんが穏やかな笑顔で言った。

ですよねー。

そう、なりますよねー。

「わーい!」

栞ちゃんも広海君も遥海君もすでに乗り気。

ここで、『私達は2人で行くから無理』なんて言えるわけないよ。

「まっ、仕方ねーよな」

志希は、そう呟きながら私の横を通り過ぎていった。

平然としていらっしゃる。

うん、まあ、2人じゃないのは残念だけど、一緒ならいっか。

前向きに考えよう。