また君と恋する

さて。

振り返ると、ダイニングテーブルで静かに朝食を食べる虹心が目に入った。

いつもはこうして静かにできるのに。

「はぁ……」

思わずため息を吐く。

「まだ機嫌悪いんだ」

ふと、聞こえた。

気付くと隣に早瀬君が並んでいた。

「う、うん。保育園では普通らしいんだけど……。なんか遥海君や天緒ちゃんに申し訳なくて」

「新しい生活に慣れてくれるといいな」

「そうだね────って、やば。私も早く準備しないと」

早瀬君との会話を切り上げて、送迎の準備に取りかかった。