また君と恋する

嬉しいことがあったからこそ、それが裏切られた時の予防線を張ってしまうのかもしれない。

「でもさ、それならやっぱり今日くらいは志希君と一緒に帰った方が良かったんじゃない? あたしの誘いに乗ってくれたけど、なるべく一緒にいてちゃんと付き合ってるんだって実感したいでしょ」

「ううん。前から結大君達と遊ぶ約束してたみたいだからいいの」

「そう? でも志希君って、由麻が言えば他の何よりも由麻を優先させると思うけど」

「それならなおさら言わないよ。友達と仲良く笑ってる志希も私の好きな志希だから」

と言い終わってハッとする。

深丘を見れば案の定、ごちそうさまとでも言いたげに頬を緩めていて、恥ずかしいことを言って失敗したと思う私だった。


時間になったので帰り支度をする。

「コンビニまで送るよ」

スマホをいじりながら深丘が言った。

深丘が自転車を引いて、私がその横を歩いて駅に向かう。

やがてコンビニが見えてくると、「あっ」と深丘が言葉を漏らした。

どうしたのかと不思議に思って深丘の視線の先を辿ると……。

「えっ」