また君と恋する

どこへ行ってもおモテになるようで……。

なんて考えていると、

「あれ、そっちは……葉石?」

ようやく私にも気付いた。

借りてきた猫のようにコクリと小さく頷く。

ここにいるみんな、元バスケ部や元サッカー部で目立つグループだった人達。

元サッカー部の志希はともかく、私はほとんど話したことがない。

正直、私のことなんて覚えてないと思ってた。

「わっ、マジか。すげー懐かしい」

人懐っこい笑顔を見せる彼、広田君とは、この中で唯一話したことも遊んだこともある。

志希と仲が良く、夏祭りのグループに広田君もいた。

当然、私達が付き合っていたことも知っているわけで……。


「えっ、もしかしてより戻したの?」