また君と恋する

さっきのカップルの彼女さんの声が耳に入った。

どうやら今の私達の会話を聞いてたみたい。

「分かったよ。んじゃ、お揃いにするか」

「いいの? やったー」

彼女さんの可愛い笑顔を見て私まで嬉しくなった。

「じゃあ、これがいい!」

「マジか……」

「家でしか使わないんだからいいでしょ。若いカップル見ちゃって初心に帰るのもいいなって、ね」

「まあ、いっか」

若いカップルって私達のこと?

カップルじゃないんですけど。

と心の中で否定している間に、カップルは2つのマグカップを手に取ってレジへ向かった。

彼女達が取った棚の残りを見てみると、男の子と女の子の絵がそれぞれに描かれたカップで、隣り合わせに置くとキスするようになっている。