また君と恋する

志希もそういうの興味なさそうな気がしてならない。

チラッと志希の方を見ると、カップルの会話なんて聞いていなかったようでマグカップを見定めている。

「志希はどーいう感じのがいいの?」

「んー、特にこだわりはねーかな。由麻も買うの?」

「そーだね……せっかくだし、私も買おうかな」

志希のマグカップを選ぶつもりで来たけど、ここまでたくさんの種類があると私も欲しい。

お母さんがもらってきた黒猫のマグカップは私専用というより私が多く使っているだけだし。

「でも、これだけ多いと迷っちゃうね」

だからって『お揃いにしよう』なんて言えるはずもなかった。

のに。


「じゃあ、お揃いのにしよっか」