また君と恋する

と思ったところで。

意味、ないのかな?

何気なくそう思ったのは、私の言葉を待つ志希の顔がどう見てもいたずらっ子のようで、私の言おうとしていることを察しているようだったから。

確信犯。意地悪。

敢えて私に言わせようとしている。

「これから時間があったら一緒に出かけないかなって誘いに来たんだけど」

「いいよ」

「えっ。いいの? でも、暇じゃないって」

「今ほんとに暇じゃなくなった」

なにそれ。ほんと何考えてるか分からない。

でも。

いいや、出かけられるならなんでも。