また君と恋する

瞼は自然と閉じてそのまま机に突っ伏せば、不思議と睡魔に襲われる。

寝ないよ、ちょっと目を瞑るだけ。

歌詞の知らない音楽だけに意識が支配された。

………………。

…………。

……。


寝たつもりはなかった。

でも直前の記憶がなくて、一瞬だけ違う世界にいたような感じがして、たぶん寝ちゃったんだ。

そんな私が目を覚ましたのは、不意に漂った匂いに誘われたから。

柔軟剤のような優しい匂い。

「あれ、起きちゃいました?」

そして、甘ったるい声。