また君と恋する

「それが分からない。志希が好きなら結大君に同じことする必要ないし、結大君が好きならなんで志希に構うんだろうって」

要するに、私はそこが引っかかっているんだ。

「結局、何がしたいんだろう」

それが私の疑問。


気が付けば深丘が部活の時間になり、先に教室を出た。

私は下校ついでに保育園へ寄って虹心達を迎えに行こうと思っていたので、それまでもう少し教室で時間を潰すことにした。

静かな教室。

でもどこからとなく聞こえてくる、部活や応援団の音。

いつもは心地よく感じる音も、最近はなんだか耳にしたくない雑音に感じる。

私はイヤホンをして音楽で周りの音をシャットアウトした。

普段は聴かないロックをガンガンに流して。