また君と恋する

恐る恐る顔を後ろへ向けると、目を見開いていかにも『ビックリ』な表情をしてこちらを見る結大君がいた。

「深丘ちゃん、彼氏いるの? てか、もしかして……約束、してた?」

「あー……」

深丘はばつが悪そうな顔をするも、黙っていても仕方ないと思ったのか言葉を紡いだ。

「いるよ。A組に。でも、合流しようかなって考えてただけで、約束はしてないよ?」

深丘の言葉に、結大君の顔がみるみるうちに険しくなっていく。

「ほ、ほんとに約束してない。ってか、約束しないで良かったって思ってる」

「……」

「あたし、結大君が言った言葉────『クラスで親睦を深めるためのものだから、班行動を優先させた方がいい』って言葉も、あたし達と『仲良くなりたい』って言葉も、ほんとに同感したんだよね」

だから大丈夫、とヘラッと笑う深丘に、結大君は口を噤んだしまった。