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優作が、目を見開いたまま死んでいる。


私が好きになり、初めてキスをした男。


信じていた優作と話をしていると心が救われ、温かい気持ちになったものだ。


「ざまーみろ」


でも、私は忘れない。


裏切られたと知った時の、深い闇に突き落とされた絶望感を。


こいつとキスをするくらいなら、舌を噛み切って死ぬほうがマシだ。


それか、こうやって殺してしまうか…。


パソコンに向き直るも、パスワードは分からない。


ハッタリでもなく、まどかを追い詰めた動画が流れてしまうだろう。


間違いなく、私が疑われる。


それが分かっていても、この腐った男に復讐する必要があった。


この死体が見つかるのも、時間の問題だ。


急がなければいけない。


だって、まだ復讐は終わっていない──。


急いでシャワーを浴び、優作の残り香を洗い直す。


熱い熱い湯で体を清め、心も引き締めた。これからの戦いのために。


制服を着ると、優作の家を飛び出る。


もう少し。


もう少しで終わる。


私の復讐は、あと2人。


美香と…あの『女』に復讐してやる。


やられる前に、やるんだ。