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カンナの凄まじい叫び声が聞こえると、私はその場から離れた。


手の中のスマホを、握りしめる。


あのSNS狂いの女を懲らしめるには、SNSしかない。


私は美香のスマホを、隈なく調べ上げたんだ。


そこには、カンナのアカウントに入るパスワードや、私__奥田夕子をいじめている動画が入っていた。


まず私はそのアカウントに忍び込んで、クラスメイトの秘密を次々に暴露していく。


カーストの底辺で這いつくばっていた私は、ただいじめられていたんじゃない。


耳をすませて息を殺し、周囲を観察していた。


いつか役に立つかもしれないからと、クラスメイトの隠された恥部を収集していき、手に入れた秘密の数々を、カンナを経由してバラしていく。


編集前のいじめ動画を公開し、実名と住所をそこに添えるだけ。


あいつはもう2度と、SNSを利用できないはず。


これまで私は散々、晒し者にされてきたんだ。


その苦しみをどうしても味わせてやりたかった。


「ざまーみろ」


微笑みながら吐き捨てる。


さぁ、次は誰にしようか?