「か、風早さん!今日来てくれてたんだ‥!」 閉会式が終わって、解散した後。 球場近くの駐輪場に向かうと、 その隣の私営の駐車場に 風早さんがいるのが見えた。 「日向くん!お疲れ様!」 パァッと笑顔になった彼女は、 小走りに俺のそばへと走ってきた。 「今日、日向くんすごくカッコよかったよ!」 「‥そ、そっか。」 花が咲いたような笑顔を見せられ、 心臓が痛いほど鳴る。