「‥風早ちゃん。」 そこは、今俺が向かおうとしていた病室。 「‥そっか、斗蒼、間に合ったな‥。」 よかった。 本当によかった。 体の力が抜け、その場にしゃがみ込む。 汗と泥と雨に汚れたユニフォーム。 「‥頑張った、よな。俺たち。」 なぁ、風早ちゃん。 「風早ちゃんも、めちゃくちゃ頑張ったよ。」 だからどうか、安らかに‥。 「‥お眠りください。」