フワッと、笑った御白。 そのとき、曇り空だった空が、 一瞬だけ、晴れ渡ったような気がしたんだ。 「御白。」 彼女の手をそっと取る。 体温はまだあるけれど、 心なしか冷たく感じられた。 こうしたほうが、あたたかいだろ? 安心、できるだろ?