「ナイスピッチ、斗蒼。」 「おう、保田もお疲れ。」 肩を叩き合ってベンチへと下がる。 すぐに肩を冷やし始めると、 本当の意味でやっと球場が見渡せた。 「‥すげーな。」 普段練習しているグラウンドより、 ずっと整備されていて観客席も多い。 今回はチームで応援を呼びかけたからか、 かなり大勢の生徒や先生、保護者やOB・OGが 学校から遠いにも関わらず集まってくれていた。