「今、どんな感じなの‥?」 「‥今は、4回の表が終わったばっかり。 俺たちが2点、 保田のホームランで先制、リードしてる。」 「ふふっ、保田くん凄い。」 柔らかく笑う御白。 「御白‥。」 「‥斗蒼くん、私、 覚悟はできてるって言ったでしょ?」 「言ってたけど‥!」 「あのね、斗蒼くん。」 俺は最低だ。 この雰囲気に呑まれているだけだ。 だからだ。