「あ、斗蒼先輩!」 「ん、どした?」 今度はマネージャーの2年が話しかけてきた。 「さっき、 監督が伝言だって言われたんですけど‥。」 「っ何言われた!?」 「え、斗蒼先輩?」 御白のことか!? 彼女がどうかしたのか!? 頭にそれがあり続けて、体が動かない。 「斗蒼!!」 「‥保田。」 「‥お前、落ち着け。」 「‥先輩、大丈夫ですか?」 結局はこうだ、俺は。 「あぁ、大丈夫だ。ごめん、顔洗ってくる。」 「っおい斗蒼!!」