松永先生との関係が始まったのは、 父親の部屋で興信所の報告書を見つけた3ヶ月前のあの日 私は全てを父親に聞いた後、 その報告書を手に家を飛び出した 母親に会う為に 時刻は夜の9時 母親の実家は、電車で二駅 「未央?どうしたの急に来て?」 母親の実家は一軒家 チャイムを押すと出て来たのは祖母たちではなく母親本人 離婚して家を出て行ってから3ヶ月振りに会う、母親 なのに、嬉しそうな顔一つしない 「これなんなの?」 私は興信所のその報告書を、押し付けるように母親に渡した