ＬＯＶＥＤＯＵＢＴ ホスト×女子高生

「父親と娘なんてそんなもんだろ。
未央くらいの年頃なら、父親と会話なんてしたくないだろ。
ウザイだキモいだ、なんだ言って」


そう言った父親の言葉を聞いてると、
私が難しい年頃だから、扱いに困って私と距離を置いていたのだと思った。


仕事が忙しくて、この人と私に会話が無かったわけではないんだな。



そして、父親も母親と同じようにこの家の居心地が悪くて、
目の前のこの人、真紀さんに逃げたのかもしれない。



「お父さん、私S県の大学を受験したいの？」



「えっ。
S県って…」


父親は何故、と私のその言葉に戸惑っている。



「ナツキ、ホスト辞めてS県で、新しい仕事に就くらしいの。
私、追いかけたいの」



その後、父親は会社を休んだ。


夕方迄、私は父親を説得した。


この人にちゃんと認めて貰って、
私はナツキを追いかけたいから。