「寝言って、私何言ってた?」
気になる。
「ナツキって、何度も言ってた」
夕べ、ナツキの夢を見たけど、
そうやって彼の名前を口に出していたんだ。
「昔…私がまだ高校3年の時、
ナツキって名前の悪い嘘つきホストに出逢ってね。
私はそんな彼の事を好きになってしまって…。
今でもそうやって思い出すくらいに好きになってしまって。
本当に、最低最悪な男だったんだけどね。
嘘ばっかで、自分勝手で」
「ふーん」
相変わらず納豆を混ぜ続けている私のその婚約者は、
私がしたそのナツキの話に腹を立てる事はなく。
もう、過去の事だからか、この人が温厚だからか。
その癖、私が会社の同僚の男性と仕事の事でちょっとLINEしてたら、
凄く怒ったりで、よく分かんない。
「未央さんも納豆食べる?」
「私は、いい。
久志(ひさし)が一人で食べなよ」
久志は私よりもかなり歳上なのに、
何故か私を未央さんと呼ぶ。
それは、4年半前の付き合い出した頃から今も続いている。
私は23歳になり、大学を卒業して、
なんとか第一志望の広告代理店に就職して、
夢とまでは行かないけど、
それなりに目標や希望を持って働いている。
気になる。
「ナツキって、何度も言ってた」
夕べ、ナツキの夢を見たけど、
そうやって彼の名前を口に出していたんだ。
「昔…私がまだ高校3年の時、
ナツキって名前の悪い嘘つきホストに出逢ってね。
私はそんな彼の事を好きになってしまって…。
今でもそうやって思い出すくらいに好きになってしまって。
本当に、最低最悪な男だったんだけどね。
嘘ばっかで、自分勝手で」
「ふーん」
相変わらず納豆を混ぜ続けている私のその婚約者は、
私がしたそのナツキの話に腹を立てる事はなく。
もう、過去の事だからか、この人が温厚だからか。
その癖、私が会社の同僚の男性と仕事の事でちょっとLINEしてたら、
凄く怒ったりで、よく分かんない。
「未央さんも納豆食べる?」
「私は、いい。
久志(ひさし)が一人で食べなよ」
久志は私よりもかなり歳上なのに、
何故か私を未央さんと呼ぶ。
それは、4年半前の付き合い出した頃から今も続いている。
私は23歳になり、大学を卒業して、
なんとか第一志望の広告代理店に就職して、
夢とまでは行かないけど、
それなりに目標や希望を持って働いている。