ナツキからの連絡は、思っていたよりも、早くあった。



それは、ナツキの顔が傷付いたあの日から、10日後。


その連絡が早いと感じてしまったのは、
次に会ったら、ナツキは私との関係を終わりにしようと思っているのが分かっていたからかもしれない。


(今日、会える?
出来たら、夜の20時に部屋に来て欲しい)




ナツキからのLINEはその一文で、
私は学校で、昼休みにそのメッセージを受け取った。



終わりにされると分かっていて、
ナツキに会いに行きたくない。



そう思うけど、きっとナツキは、
もし私が会いに来なくても、
もう私の事を終わりにするだろう。



なら、最後だと分かっていても、
もう一度ナツキに会いたい。