LOVEDOUBT ホスト×女子高生

「にしてもさ、子供出来たらまた引っ越さないといけなくて。
今のアパート子供禁止で。
色々見てんだけど、なかなか安くて良い物件もなくて。
だから、お前のあのマンションの部屋、一部屋空いてたよな?
だから…」



「無理」


成瀬さんの話を遮るように、ナツキはそう言った。


「別にずっと住ませてくれって言ってるわけじゃなくて、
もし出産迄に部屋が見付からなかったら一時的に。
勿論、家賃は払うし」


「おたくらと一緒に住むのも嫌だけど、
それ以上に、あの部屋にはこの子もよく来るから、ダメ」


その言葉に、ドキッとした。



「そっかぁ。
それは残念」



成瀬さんは残念そうではなくて、
嬉しそうで。


多分、ナツキの部屋のその居候の件も、冗談だったんだろうな。


嫌がるナツキが見たくて。


にしても、この人もあのナツキのマンションに遊びに来た事あるんだな。



「じゃあ、篤のあのアパートにするか。
あいつのアパートもけっこう広かったから。
けど、俺あいつの飼ってる猫に、すげぇ嫌われてんだよなー。
こないだも引っ掛かれて」


「ああー、その篤君の飼ってる猫の気持ち分かる。

成瀬さんは天敵なんだろうね」


その、篤君ってのも、ナツキの友達なんだ。


なんか、本当にナツキとその成瀬さんは楽しそうで。


私は、蚊帳の外って感じ。



「まー、そろそろ俺行くわ。
また広子と二人でナツキのマンションに遊びに行くから」


「来ないで。
前みたいにアポなしで来るのだけは、辞めて。
この子と一緒の時もあるから」


そうナツキに肩を抱かれて、
本当にドキドキとしてしまう。


付き合ってはなくても、もう彼女と変わらないその扱いに。


分かった、って言って、成瀬さんは私達に背を向けて夜の街中に消えて行った。